イロメ
こんにちは。
昨日の夜更新するつもりが、寝落ちしてしまいました。
今日は草間さかえさんです。
絵が特徴的で、詩的なお話を書く作者さんです。私は大好きですが、好みは分かれる作者さんかと思います。
少し古いですが、この「イロメ」「ヌレル」のシリーズが大好きなので、ご紹介します。
短編集です。
「イロメ」
おバカ高校生桃山×日本史の野田先生
表題作ですが、16ページしかなく1番短いです。
こんな生徒いたら絶対嬉しいし、気になってしまうと思う。ワンコ年下攻です。
野田先生が初々しくてでも教師としてのプライドがありそうなところが良いです。
「花いちもんめ」
高1×高2(ただし色々あって成人済み)
入学式の日に出会った2人。
後輩が入学早々クラスで馴染めなかったらいけないと思って声をかけたのに、懐かれてしまって結局よく一緒にいる。
兄妹可愛いです。
「うらはら」
「あつくてつめたい」
童貞(黒髪)×非童貞 幼馴染み高校生
幼馴染みで、どちらかが好きになって、意識しちゃって一緒に寝たりお風呂入ったりできなくなるっていいですよね。ずっと一緒にいたのに彼女ができてやきもきしたり。
「カオス」
卒業生の壬生谷×数学教師の白川先生
メインディッシュです。
もう大好きです。
一冊のうち残りの約半分が「カオス」です。
是非読んで欲しいです。
在学中に告白してきた生徒に、「背が伸びて、ここを卒業して大人になった時にまたおいで」といつもの断り文句を言っていたら、本当に来てしまうお話。
罪悪感と、後悔と、自分の過去にも結びつけて苦悩する先生の心情がとても良いです。
白川先生はゲイで、これまではずっとタチだったらしいというのも、ポイントです。
数学教師らしい白川先生の思考も、読み解くのに時間がかかったりもしますが、何度も読むとしっくりきて、よくこんな表現思いつくなぁと惚れ惚れします。直接的ではないからこその魅力だと思います。
「イロメ」と「カオス」は同じ学校での話なので、4人が絡むところもあります。野田先生と白川先生は同僚なので、関係性が可愛いです。どちらも受とは思えないくらい普通の青年なのがまた良いです。
全作ちょうどいいくらいのエロもあります。
どれも好きですが、「カオス」が本当に傑作ですので、是非。
そして、『ヌレル』という続編もありますので、『イロメ』が気に入っていただけたら、ぜひ読んでください。
「うらはら」「あつくてつめたい」の幼馴染み2人が4分の1ほどと、残りは「イロメ」「カオス」の4人です。
野田先生もかなり出てきますが、「カオス」の2人がメインです。白川先生が本当に可愛くてたまらないです。良い受を生み出してくださいました…感謝。エロもしっかり描かれていて、満足度が高いです。
白川先生と野田先生が在学中の話(2人とも母校に赴任してる)もあります。
草間さんの世界観、とても良いので、浸かってみてください。
それでは、また。