1人と一人の3650日
こんばんは。
作者はhitomiさん。
初めて読んだ作者さんですが、絵がとても綺麗です。
特筆すべきはまず表紙。
すばらしいですよね…。
表紙買いってあまりしないのですが、今回はもう完全に表紙買いです。
あとがきに、デザイナーさんが構図を決めたと書いてあり、プロさすが…と思いました。まんまと買いましたとも。
2人は高校の同級生で、卒業から10年後のお話です。言うまでも無いかもしれませんが 黒髪受けです。
3年間ずっと一緒に高校生活を過ごした2人。
(どちらがとは言いませんが)卒業の日に桜の下で告白して、ふられて、そのまま疎遠になっていたところ、10年後に再開します。
黒髪くん、作中ほぼずっと暗い顔で、しんどそうに生きています。ご紹介するのに、悲しげな顔以外を探そうと思うとなかなか見つからないレベルです。
全体的に重く暗いお話です。
暴力、レイプ、あります。
苦手な方はご注意ください。
ただ救いが無いわけではないですので、後味が悪いような終わり方では無いです。
笑顔も少しだけあります。可愛い。
ハッピーエンドではありますが、暗い暗い深海から少し太陽が見えるくらいまで戻ってきた、という感じで、まだまだこれからです。
今後良い方へ進むと予感できる終わり方でしたので、お勧めさせてもらいます。
…ここまでが、表題作。
大体1冊のうち6割くらいのボリュームです。
残りの4割が、
「未熟な僕らは夏に為る」
こちらがまたおすすめです。
都会から田舎に遊びに来た金持ちの息子(黒髪)×3年前に田舎に単身移住した24歳青年
黒髪くんは年上のようですが、年齢がしっかり出てきてないような?
25、6くらいかなぁという感じです。
受の方が身長は低いですが、3年間、単身田舎で生活しただけあって、逞しいです。
数ヶ月で東京に帰るつもりが、なんやかんや仲良くなり、1年一緒に過ごします。
受がツンデレで可愛いです。
映画を一緒に見た後、AVを発見して…という展開です。まぁここまではありがちなんですが。
この後の展開が眼から鱗といいますか、良いんです…(語彙が足りない)。
カップリングとしては好みの組み合わせではないんですが、表題作よりむしろこちらの方が好きでした。
描き下ろしもこちらの2人のイチャイチャが読めます。可愛い。
絵もお話も好きでしたので、是非もっと読んでみたい作者さんです。
が、Rentaで探したところ、この2作のバラ売りしかありませんでした。残念。
デビュー作から完成度が高くて、読み応えがありました。特に「未熟な僕らは夏に為る」は、短いしサラッとしてますが、印象に残る作品になりました。
(表題作も好きですが、少しヘビーでした)
次回作も楽しみです。
いつも拙いブログを読んでくださってありがとうございます。
こんな時間に更新すみません。
それでは、おやすみなさい。